高校生で女流棋士になった姉妹 2人で追うタイトル

松永佳伸
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 將棋の女流棋士岐阜市在住の山口仁子梨(にこり)さん(18)に続き、妹の稀良莉(きらり)さん(16)もプロ入りを果たし、5組目の姉妹女流棋士が誕生した。姉妹は5日、岐阜県庁を訪れ、古田肇知事に報告した。

 姉の仁子梨さんは小學1年の時、祖父から將棋の駒と盤をプレゼントされ、ルールを習った。ただ、仁子梨さんは「面白くなくてすぐにやめてしまった」と當時を振り返る。

 中學1年になり、弟が將棋に興味を持った。市內の將棋教室へ一緒に通い、本格的に取り組むと、すぐに頭角を現した。約1年後には日本將棋連盟東海研修會(名古屋市)の門をたたいた。

 妹の稀良莉さんも半年ほど遅れて將棋を始め、小學6年生で研修會に入り、姉妹で女流棋士を目指すようになった。

 研修會では何度も稀良莉さんに追いつかれたという仁子梨さんだが、高校1年だった2019年10月に一足早く女流2級に昇格。稀良莉さんは「先を越されて悔しかった」。昨年12月、1年2カ月遅れて女流2級となり、プロ入りを果たした。その當時、2人は鶯谷高校(岐阜市)に在籍していて史上初の高校生姉妹女流棋士となった。

 今年3月、高校を卒業した仁子梨さんはプロ棋士として勝負する。姉妹は「目標は女流タイトルを獲得したい」と口をそろえる。

 自宅では姉妹で將棋を指すこともあるが、プロ入り後の公式戦での対局はまだ実現していない。稀良莉さんが「いつかやってみたい」と言えば、仁子梨さんは「意識してやりづらい」と話す。

 姉妹女流棋士の誕生に古田知事は「互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、よいライバルとして頑張り、タイトルを獲得して報告に來てください」とエールを送った。(松永佳伸)